事業団の発掘と整理
調査研究員のイチ推し
10 中西原遺跡の縄文土器
縄文時代前期後葉(約6千年前) 中西原遺跡(伊勢崎市西小保方町)
橋本 淳
私のイチ推しは、伊勢崎市中西原遺跡から出土した縄文土器です。竪穴建物の南東角に置かれたような状態で出土しました。諸磯(もろいそ)c式といわれる前期後葉の土器で、ほぼ完形です。
この土器のみどころは、器形と文様です。器形は、見てのとおり流れるような端正なフォルムをしています。文様は、半分に割った細い竹管で付ける平行沈線と貼付文が特徴です。まず平行沈線を横方向に複数条めぐらして、幅の狭い口縁部と幅広の胴部の2つの文様帯を区画します。胴部文様帯はさらに縦に4分割し、平行沈線による斜格子目文などを描きます。口縁部文様帯には鋸歯文を施し、胴部の縦方向の区画沈線に合わせて2個1組の耳状貼付文、間に一回り小さい耳状貼付文を貼り付けて8分割した区画に豆粒状の貼付文を配置しています。
このように、6千年前の縄文人が計画的に土器に割り付けをして、丁寧に文様を描いていることがよく分かる極めて整美な資料です。
この土器のみどころは、器形と文様です。器形は、見てのとおり流れるような端正なフォルムをしています。文様は、半分に割った細い竹管で付ける平行沈線と貼付文が特徴です。まず平行沈線を横方向に複数条めぐらして、幅の狭い口縁部と幅広の胴部の2つの文様帯を区画します。胴部文様帯はさらに縦に4分割し、平行沈線による斜格子目文などを描きます。口縁部文様帯には鋸歯文を施し、胴部の縦方向の区画沈線に合わせて2個1組の耳状貼付文、間に一回り小さい耳状貼付文を貼り付けて8分割した区画に豆粒状の貼付文を配置しています。
このように、6千年前の縄文人が計画的に土器に割り付けをして、丁寧に文様を描いていることがよく分かる極めて整美な資料です。