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本郷鶴楽(ほんごうかくら)遺跡

平成30年8月 調査
調査場所
高崎市本郷地内
調査期間
平成30年8月1日~平成30年12月31日
調査原因
平成30年度 社会資本整備(活力・重点)西毛広域幹線道路に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
高崎土木事務所
主な時代
縄文・古代・近世
遺跡の内容
 本郷鶴楽遺跡は、高崎市北西部の旧群馬郡榛名町本郷地内にあります。標高165メートル前後の北西から南東方向に延びる丘陵上の緩やかな南斜面に広がります。丘陵の南縁は烏川により削られた落差約40メートルの崖が続きます。遺跡周辺は昭和45年頃に圃場整備が実施され水田化されました。今年度の調査は、8月より開始しました。表土掘削を行ったところ、圃場整備による切土や盛土造成の痕跡が確認でき(写真1)、部分的に1783年(天明3年)に降下した軽石(浅間A軽石)や1108年(天仁元年)に降下した軽石(浅間B軽石)が残っていました。浅間A軽石は、溝や細長い土坑(復旧坑)内に埋められた状態で確認できました(写真2)。その周辺部からは畑のサク内に堆積した浅間B軽石が筋状に確認でき、畑が広がっていたことがうかがわれます(写真3)。また、火山灰が削られローム面が露出した場所には古代の竪穴建物(写真4)や土坑などが確認できました。
連絡先
本郷鶴楽遺跡調査事務所 090-2654-3558
写真1 圃場整備のブルドーザー痕跡
写真2 浅間A軽石下遺構確認状況
写真3 浅間A軽石復旧坑と浅間B軽石下の畑(西か)
写真4 古代の竪穴建物全景(西から)