事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
中棚Ⅱ(なかだなに)遺跡
平成30年9月 調査
吾妻郡長野原町大字林地内
平成30年4月2日~平成30年10月31日
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
縄文・古代・中世・近世
本遺跡は、吾妻川がやや右に蛇行し川幅が広がり始める左岸の下位段丘に位置しており、調査区の標高は概ね565m~545mで、河床との比高は20mほどあります。
9月は、国道145号から吾妻川に向かう南面傾斜地の15区の調査を開始しました。天明泥流下の遺構面には礫が散在しており、その中でも最大で数十cm大の礫を周囲に片付けて作れた5m×5mほどの小さな畑を見つけることができました。これは、天明泥流に被災する3年前にあった「子の年の荒れ」の復旧直後の状態であったと考えられています。この畑はAs-A軽石が畝と畝の間に積もるのではなく、ほぼ平坦な耕作土に均質な厚さで堆積していました。また、吾妻川寄りの調査区南側へはこの土砂が及んではおらず、良好な畑地が広がっていたことが過年度の調査でわかっています。
9月は、国道145号から吾妻川に向かう南面傾斜地の15区の調査を開始しました。天明泥流下の遺構面には礫が散在しており、その中でも最大で数十cm大の礫を周囲に片付けて作れた5m×5mほどの小さな畑を見つけることができました。これは、天明泥流に被災する3年前にあった「子の年の荒れ」の復旧直後の状態であったと考えられています。この畑はAs-A軽石が畝と畝の間に積もるのではなく、ほぼ平坦な耕作土に均質な厚さで堆積していました。また、吾妻川寄りの調査区南側へはこの土砂が及んではおらず、良好な畑地が広がっていたことが過年度の調査でわかっています。
八ッ場ダム調査事務所 0279-76-8040