事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
桐生新町水路跡(きりゅうしんまちすいろあと)
平成31年2月 調査
桐生市本町地内
平成31年1月1日~平成31年2月28日
平成30年度主要地方道桐生田沼線の電線共同溝事業に伴う埋蔵文化財発掘調査
桐生土木事務所
中世・近世
本遺跡は、桐生市本町の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている範囲内で、天満宮正面の本町通り西脇沿いに位置しています。本調査は、昭和時代の後半まで使用されていた、水路遺構の調査です。今回の調査では、石積水路遺構東壁面の残存状況の確認を行いました。調査箇所は計14か所です。
2月の調査は、1月に継続して調査対象の14か所のうち、残りの7か所を調査しました。調査の結果、全ての調査箇所において水路遺構を確認することができました(写真1)。7区では、水路の石積のために、転用された截石が最下部で確認されました。その截石には、径3cmほどの穴が7か所に、ほぼ等間隔で一列にあけられていました(写真2)(写真3)。水路の改修の際に、様々な石を材料としていたことが推測されます。また11区では、水路の最下部に敷設する胴木や、その胴木を支えるための杭、枕木などが比較的良好な形で出土しました(写真4)。水路の構築過程を知る手がかりとして期待されます。
今年度の調査は、2月をもって終了となります。
2月の調査は、1月に継続して調査対象の14か所のうち、残りの7か所を調査しました。調査の結果、全ての調査箇所において水路遺構を確認することができました(写真1)。7区では、水路の石積のために、転用された截石が最下部で確認されました。その截石には、径3cmほどの穴が7か所に、ほぼ等間隔で一列にあけられていました(写真2)(写真3)。水路の改修の際に、様々な石を材料としていたことが推測されます。また11区では、水路の最下部に敷設する胴木や、その胴木を支えるための杭、枕木などが比較的良好な形で出土しました(写真4)。水路の構築過程を知る手がかりとして期待されます。
今年度の調査は、2月をもって終了となります。
桐生新町水路跡調査事務所 070-2815-3900