事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

小渕沢B(こぶちざわびー)遺跡・植栗山根A(うえぐりやまねえー)遺跡・植栗中原(うえぐりなかはら)遺跡

令和7年10月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字植栗
調査期間
令和7年9月1日~令和7年10月31日
主な時代
縄文、古墳、中・近世
遺跡の内容
先月に引き続き、小渕沢B遺跡・植栗山根A遺跡・植栗中原遺跡の調査を行いました。
小渕沢B遺跡では、前回紹介した6世紀初頭の榛名山の噴火に伴う火山灰(Hr-FA)に埋もれた大型の甕の下からさらに高坏や臼玉、鉄製品など、当時祭祀などで使われた遺物が多数出土しました(写真1)。また、今月より調査を開始した植栗山根A遺跡3区からも祭祀関係の遺物が集中して見つかっています(写真2)。そして、植栗中原遺跡の5・6区からは、このHr-FAの下から当時の水田が出土しました(写真3・4)。水田は非常に残存状態がよく、当時の耕作者のものと思われる足跡も確認できました。
連絡先
植栗山根A遺跡ほか 発掘調査事務所 070-4458-0365
写真1 小渕沢B遺跡の遺物集中
写真2 植栗山根A遺跡の遺物集中
写真3 植栗中原遺跡Hr-FA直下の水田
写真4 植栗中原遺跡Hr-FA直下の水田調査状況