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下郷古墳群(しもごうこふんぐん)

令和6年11月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町川戸
調査期間
令和6年4月1日~令和6年12月31日
主な時代
弥生、古墳、古代
遺跡の内容
11月は、引き続き道路状遺構と関連施設の調査を行いました。山側から流れる溝は、暗渠になり、道路状遺構の下を通っていた事が分かりました(写真1)。暗渠の側面の石は内側に空間ができる様に「ハの字」になるように(写真2)配置されていました。暗渠を抜けた後の溝の中には、流路を曲げて谷の縁辺部を沿うように流されていた物もあったことから、用水路として使用されていたのかもしれません。また道路上遺構では3区に引き続き、9区でも基礎として礫や木材や粗朶(そだ・細い木の枝)などが使用されていることが確認できました(写真3)。道路状遺構の山側では溝のわきに土手の可能性が考えられる盛土(写真4)を確認することもできました。12月も継続して調査を行います。
連絡先
下郷古墳群発掘調査事務所 090-3244-0006
写真1 1号道路状遺構下の暗渠
写真2 暗渠調査状況
写真3 1号道路状遺構遺物出土状況
写真4 34・35溝、1号道路外盛土、2号道路外盛土の土層堆積状況