事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
霜田(しもだ)遺跡・道前久保(どうぜんくぼ)遺跡・蔵畑(くらはた)Ⅲ遺跡
令和6年7月 調査
安中市安中上間仁田・鷺宮地内
令和6年6月1日~令和6年9月30日
縄文、弥生、古墳、古代、中・近世
今月は道前久保遺跡4区と霜田遺跡4区を発掘しました。道前久保遺跡4区では、縄文時代の土坑約20基と竪穴建物1棟を中心に調査しました。竪穴建物は縄文時代前期後半のもので中央付近に地面を浅く掘り窪めた炉がありました(写真1)。また、3区と4区を東西に縦断するように縄文時代の地震によると思われる地割れが見つかりました(写真2)。霜田遺跡では、縄文時代の土坑約10基、掘立柱建物1棟と奈良・平安時代の竪穴建物1棟を中心に調査しました(写真3)。霜田遺跡でも、竪穴建物の脇に地震によると思われる地割れが見つかりました(写真4)。地割れの裂け目には、竪穴建物のカマドに由来する土が落ち込んでいたことから、この地震は平安時代以降であることがわかりました。
霜田遺跡発掘調査事務所 070-2815-3900