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霜田(しもだ)遺跡・道前久保(どうぜんくぼ)遺跡・蔵畑(くらはた)Ⅲ遺跡

令和6年6月 調査
調査場所
安中市安中上間仁田・鷺宮
調査期間
令和6年6月1日~令和6年9月30日
主な時代
縄文、弥生、古墳、古代、中・近世
遺跡の内容
今月は道前久保遺跡3区を調査し、縄文時代の土坑約40基と古墳時代の竪穴建物5棟を中心に調査しました(写真1)。土坑は、縄文時代後期前半のものが多く、平面形状が円形のものと楕円形もしくは隅丸長方形のものがありました。円形の土坑は、直径が1~2mほどで、袋状土坑と呼ばれる内側がオーバーハングするものもありました。楕円形もしくは隅丸長方形の土坑の片隅からは、大型の土器片(写真2)や完形の土器(写真3)が出土しました。14号竪穴建物は古墳時代後期に作られ、1辺約7mの大型の竪穴建物でした(写真4)。東側にはカマドがあり、床面からはこも編み石がまとまって見つかりました。
連絡先
霜田遺跡他調査事務所 070-2815-3900
写真1 道前久保遺跡3区調査状況
写真2 55号土坑の調査状況
写真3 37号土坑の調査状況
写真4 14号竪穴建物の調査状況