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森下宮原(もりしたみやばら)遺跡
令和5年9月 調査
利根郡昭和村森下
令和5年6月1日~令和5年12月31日
縄文~平安、中・近世
9月は、第2面(古墳時代)の調査を行い、竪穴建物17棟、掘立柱建物3棟、土坑、ピットなどを調査しました。竪穴建物には、炉を設ける竪穴建物(5世紀後半)とカマドを設置する建物(6世紀~5世紀末)を確認しました。カマドは粘土で構築され、写真1のように燃焼部に土器が設置された状態で残っている例も認められます。写真2は構築途中で放棄し、人為的に埋め戻したと考えられる竪穴建物です。中央に巨大な自然礫が埋まっていたことから竪穴の掘削を断念し、放棄したようです。炉を設ける竪穴建物は1辺8mの大型建物で、現在までに3棟を確認しました。写真3の115号竪穴建物は5世紀中頃で、4本の柱穴により構成され、炉の一辺に棒状礫が設置されています。貯蔵穴は3カ所確認され、1カ所には写真4のように、高坏5点、台付甕1点、鉢2点が出土しました。
森下宮原遺跡調査事務所 070-4458-0363