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金井下新田(かないしもしんでん)遺跡

平成29年5月 調査
調査場所
渋川市金井地内
調査期間
平成29年4月1日~平成29年8月31日
調査原因
平成29年度(国)353号金井バイパス(上信自動車道)単独7軸道路整備推進事業に伴う埋蔵文化財の発掘
委託者
群馬県渋川土木事務所
主な時代
縄文時代・弥生時代・古墳時代
遺跡の内容
 1区では、古墳時代後期の平地建物の調査を継続して行いました。2号平地建物(写真1)は、建物の南東部にカマドを備え(写真2)、広さは1辺がおよそ3mで形は方形でした。カマドの袖石の下部には、袖石を安定させるため土器が楔のように埋めてありました(写真3)。3号畠の中にある1号祭祀遺構(写真4)の調査を進めたところ、土器の内部や祭祀の周りから臼玉を200個程度確認しました。土器は、それぞれ一部分が破砕されていました。5月から囲い状遺構の中央部である4区と5区の間の6区(市道下)の調査を開始しました。6月には、火山灰下の古墳時代後期の調査に入る予定です。
連絡先
金井下新田遺跡調査事務所 電話 090-2414-2561
写真1 2号平地建物
写真2 2号平地建物カマド
写真3 カマド下部袖石
写真4 1号祭祀