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発掘調査の最新情報
中棚Ⅱ(なかだなに)遺跡
平成30年11月 調査
吾妻郡長野原町大字林地内
平成30年4月2日~平成30年10月31日
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
縄文・古代・中世・近世
本遺跡は、吾妻川がやや右に蛇行し川幅が広がり始める左岸の下位段丘に位置しており、調査区の標高は概ね565m~545mで、20mほどの比高があります。
10月は、15区の天明泥流下(1面)の調査を行いました。吾妻川寄りの調査区南側は、泥流による削平や現代の攪乱が広範囲に及んでいましたが、地山にあった大きな礫や地形の具合で泥流の衝撃を免れた部分では、畑などを確認することができました。これにより、過年度調査の成果と合わせて中棚Ⅱ遺跡全体の畑の面積を計測することができ、当時の人々の生活の営みを解明する手掛かりになると考えられます。また、調査区の東端付近では、過年度調査で見つかっている天明泥流堆積物中の特異な堆積層も確認されました。
2面目の調査としては、天明三年の3年前にあたる「子の歳の荒れ」に相当すると考えられる土砂崩れ層の下位面の地形を確認しましたが、遺構の検出はありませんでした。
15区の調査をもって、中棚Ⅱ遺跡の調査を終了しました。
10月は、15区の天明泥流下(1面)の調査を行いました。吾妻川寄りの調査区南側は、泥流による削平や現代の攪乱が広範囲に及んでいましたが、地山にあった大きな礫や地形の具合で泥流の衝撃を免れた部分では、畑などを確認することができました。これにより、過年度調査の成果と合わせて中棚Ⅱ遺跡全体の畑の面積を計測することができ、当時の人々の生活の営みを解明する手掛かりになると考えられます。また、調査区の東端付近では、過年度調査で見つかっている天明泥流堆積物中の特異な堆積層も確認されました。
2面目の調査としては、天明三年の3年前にあたる「子の歳の荒れ」に相当すると考えられる土砂崩れ層の下位面の地形を確認しましたが、遺構の検出はありませんでした。
15区の調査をもって、中棚Ⅱ遺跡の調査を終了しました。
八ッ場ダム調査事務所 0279-76-8040