事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
万木沢B(まんぎさわびー)遺跡
平成29年5月 調査
吾妻郡東吾妻町大字三島地内
平成29年4月1日~平成29年11月30日
平成29年度上信自動車道吾妻西バイパス建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
群馬県上信自動車道建設事務所
縄文・弥生・古代
5月は、主に1区と2区で浅間粕川テフラ(As-Kk、12世紀前半降下)に覆われた平安時代の畠跡を調査しました。耕作の様子とより古い畠跡の有無を確認するトレンチ調査を行った結果(写真1)、上から順にAs-Kk、浅間Bテフラ(As-B、1108年降下)、黒色土、暗褐色土が堆積していること、耕作の深さはAs-Kk下面から5㎝程度でAs-B下層の黒色土上部まで耕作していることがわかりました(写真2)。一方、より古い畠跡は確認できませんでした。また、作物を特定できる証拠も検出できませんでした。
畠跡の調査終了度、その下に埋もれている古代から縄文時代の調査も開始しました(写真3・4)。万木沢に近い1区東側では遺物が密集し、遺物包含層を発掘していくと縄文時代の土器と石器(特に黒曜石)が多数出土しはじめました。今後、住居跡や土坑等の遺構調査を本格的に行う予定です。
畠跡の調査終了度、その下に埋もれている古代から縄文時代の調査も開始しました(写真3・4)。万木沢に近い1区東側では遺物が密集し、遺物包含層を発掘していくと縄文時代の土器と石器(特に黒曜石)が多数出土しはじめました。今後、住居跡や土坑等の遺構調査を本格的に行う予定です。
万木沢B遺跡調査事務所 電話番号070-2655-7862