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東上之宮(ひがしかみのみや)遺跡
令和4年9月 調査
伊勢崎市東上之宮町地内
令和4年4月1日~令和5年3月31日
古墳~近世
5区の調査を継続し、6世紀後半~末頃の円墳である2号墳の直下から、4世紀末頃の方墳が確認されました(写真1・2)。先行する方墳の墳丘を利用し、横穴式石室を設置して円墳を構築するという、とても珍しい構造になっていました(写真3)。古い古墳の墳丘を利用して新しい古墳を構築する「重なって造られた古墳」は、分布が藤岡・玉村地域に限定され、この遺跡で8例目となります。方墳に伴う遺物としては、土師器の壺が出土しました(写真4)。
6区および7区では、天明三(1783年)年の噴火による浅間A軽石層の直下の調査を行いました。6区では大規模な堀と土塁による区画が確認され、近世の屋敷と考えられます。区画施設の状況から、中世城館の地割を踏襲している可能性も考えられます。7区では、両側に側溝をもつ道と、その脇に造られた小規模な墓地が姿を現しました。
6区および7区では、天明三(1783年)年の噴火による浅間A軽石層の直下の調査を行いました。6区では大規模な堀と土塁による区画が確認され、近世の屋敷と考えられます。区画施設の状況から、中世城館の地割を踏襲している可能性も考えられます。7区では、両側に側溝をもつ道と、その脇に造られた小規模な墓地が姿を現しました。
東上之宮遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848