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厚田中村(あつだなかむら)遺跡

令和4年9月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町厚田地内
調査期間
令和4年7月1日~令和4年12月31日
主な時代
古墳・奈良・平安・中世・近世
遺跡の内容
9月は11区の第2面(中世面)と14区の第1面(天明泥流下 江戸時代)、第2面(中世面)の調査を行いました。11区では、大治3(1128)年の浅間山噴火に伴う軽石(As-Kk)降下面を掘り込んだ中世の掘立柱建物11棟、溝10条、土坑59基、ピット424基を確認しました(写真1)。掘立柱建物やピット群は調査区北側の微高地に集中し、溝は南側の低地に位置しています(写真2)。44号溝には、大型の礫が数多く積まれた状態が確認され、陶磁器片が出土しています。
14区の調査では天明泥流下(写真4)の畑や中世の溝を検出しました。
連絡先
小田沢遺跡発掘調査事務所 090-3244-0006
写真1 11区 第2面を上空から望む
写真2 11区 第2面の掘立柱建物・ピット群全景
写真3 11区 44号溝(第2面)の調査状況
写真4 14区 第1面(江戸時代)の畑調査状況