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前橋市0946(まえばししぜろきゅうよんろく)遺跡

平成29年4月 調査
調査場所
前橋市朝倉町地内
調査期間
平成29年4月1日~平成30年3月31日
調査原因
平成29年度(主)前橋玉村線バイパス単独7軸道路整備推進事業に伴う埋蔵文化財の発掘
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳~平安時代
遺跡の内容
本年1月から3月まで調査を行った前橋市0946遺跡は、4月以降も調査を継続しています。本遺跡は、前橋市南東部の前橋台地の後背湿地にあり、標高は86mです。約2万年前に浅間山の山体崩壊により発生した前橋泥流が基盤に堆積し、その上位に堆積した土層中に遺構面があります。
4月の調査では、平安時代末に浅間山の噴火で降下した軽石(As-B)に覆われた水田が見つかっています。その下位で、6世紀の榛名山の噴火で降下した火山灰(Hr-FA)を含んだ層や4世紀の浅間山の噴火で降下した軽石(As-C)なども、限られた地点で確認されています。それぞれの層の下から検出された溝(写真1)や竪穴住居(写真2)を確認しました。今後1年かけて、新しい赤十字病院建設予定地わきの道路沿いに調査を進めていきます。
連絡先
前橋市0946遺跡調査事務所  090-3244-0006
写真1 溝状遺構調査風景(C3区 北から)
写真2 2号竪穴住居(C3区 西から)