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三ツ寺鍛冶街道(みつでらかじかいどう)遺跡

令和4年8月 調査
調査場所
高崎市三ツ寺町地内
調査期間
令和4年5月1日~令和5年3月31日
主な時代
古墳、奈良、平安
遺跡の内容
8月もJR上越新幹線の東側を継続して調査しました。これまで、竪穴建物50棟、竪穴状遺構4基、井戸1基、土坑45基等を調査しました。
調査区北の27号竪穴建物の石組のカマドは保存状態が良好でした(写真1)。これまでの調査では、カマドを持つ竪穴建物が多く確認されていますが、現在のところ石組のカマドの竪穴建物はこの1棟のみです。
また、調査区を南北に縦断する溝の調査も進んでいます(写真2)。この溝の上層には、3世紀後半の浅間山噴火の軽石(As-C)が堆積しています。溝の時期や用途については今後の調査により検討していくことになります。
連絡先
三ツ寺鍛冶街道遺跡発掘調査事務所  070-2655-7726
写真1 27号竪穴建物(8世紀)の石組カマドの状況
写真2 As-Cが堆積している溝の調査風景