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東上之宮(ひがしかみのみや)遺跡

令和4年7月 調査
調査場所
伊勢崎市東上之宮町地内
調査期間
令和4年4月1日~令和5年3月31日
主な時代
近世
遺跡の内容
先月に引き続き、天明三(1783)年の浅間山噴火によって埋没した田畑の調査を進めました。1区第1面では水田が主体で、東側が畑となります(写真1)。これに対し、8区では、全面が畑となっていました(写真2)。5区では近世の道の下から、基礎とみられる石積みが確認されました(写真3)。石の他に埴輪片も出土することから、古墳に使用されていた石材が、耕作の邪魔になるので集積された可能性があります。また、永和二(1376)年銘のある板碑も出土しました(写真4)。さらに、第1面の水田の調査をしている段階で、下層に埋没する遺構の存在が確認されました。埋没土層の相違により遺構の形状が把握できる現象で「ソイルマーク」と呼ばれています(写真5)。この部分を調査したところ、古墳が確認されました(写真6)。
連絡先
東上之宮遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1 1区第1面全景
写真2 8区第1面全景
写真3 5区 近世の道の石積みの調査状況
写真4 5区出土の永和二(1376)年銘のある板碑
写真5 5区 ソイルマークの確認状況
写真6 5区1号古墳の調査状況