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南蛇井北原田(なんじゃいきたはらだ)遺跡・蚊沼大神分(かぬまだいじんぶん)遺跡

令和4年2月 調査
調査場所
富岡市中沢・蚊沼地内
調査期間
令和3年10月1日~令和4年3月31日
主な時代
縄文~平安
遺跡の内容
1月で南蛇井北原田遺跡の調査が終了し、蚊沼大神分遺跡の調査を行っています。調査地内を水路が横断しているため、調査区を北・中央・南に3分割しました。2月の調査は、北の調査区は終了し、中央から南の調査区を中心に行いました。中央調査区の南側において洪水砂層で埋もれた中世以降と考えられる水田を検出しました。一辺6~10m程度の大きさで、畦畔で区画された状況が確認できました(写真1)。この水田の下の面からは、天仁元年(1108)に噴火した浅間山の火山灰(As-B)に埋もれた水田も検出されています。また、南の調査区からは、平安時代と考えられる溝が検出されています。性格は不明ですが、水が流れていた形跡はなく、区画溝とも考えられます (写真2)。比較的多くの土器も出土しました。3月は、As-B下の水田の調査を進めるとともに、さらに下層の調査を行います。
連絡先
南蛇井北原田遺跡調査事務所 070-2655-7726
写真1 蚊沼大神分遺跡中近世水田全景
写真2 蚊沼大神分遺跡平安時代溝全景