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西上之宮遺跡・樋越薬師遺跡(にしかみのみやいせき・ひごしやくしいせき)

令和4年1月 調査
調査場所
伊勢崎市西上之宮町、玉村町樋越地内
調査期間
令和3年4月1日~令和4年3月31日
主な時代
古墳、中世(西上之宮遺跡)、近世(樋越薬師遺跡)
遺跡の内容
西上之宮遺跡では、中世の緡銭(さしぜに)が出土しました。永楽通宝や宋銭を100枚弱ずつ束ねたもので、4束が確認されています(写真1)。先月から調査を開始した7号古墳については、横穴式石室をもつ6世紀後半のものであることが判明しました(写真2)。6号古墳は北西側に造出(つくりだし)部をもつ帆立貝形古墳で、5世紀後半に築かれたようです。造出のコーナー部分に近い周堀(しゅうぼり)からは、多量の土器が出土しました(写真3)。ほとんどが土師器ですが、コーヒーカップにそっくりな形をした須恵器の把手付埦(とってつきわん)が1点確認されています(写真5)。また、6号古墳の北側周堀からは、板材が出土しました(写真6)。
樋越薬師遺跡では、近世の畑が幾重にも重なっている状況が確認できました(写真6)。洪水により畑が埋没するたびに、復旧が行われていたようです。2月はさらに下層の調査を行う予定です。
連絡先
西上之宮・樋越薬師遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1 西上之宮遺跡 緡銭出土状況
写真2 西上之宮遺跡 7号古墳調査状況
写真3 西上之宮遺跡 6号古墳周堀 遺物出土状況
写真4 西上之宮遺跡 6号古墳周堀 須恵器把手付埦出土状況
写真5 西上之宮遺跡 6号古墳周堀 板材出土状況
写真6 樋越薬師遺跡 近世畠