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森下宮原(もりしたみやばら)遺跡

令和3年10月 調査
調査場所
利根郡昭和村森下地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年12月31日
主な時代
縄文~古代
遺跡の内容
弥生時代と縄文時代の遺構の調査を終え、空撮を実施しました(写真1・2)。
調査区北端部付近から、弥生時代前期の埋設土器2基が検出されました(写真3・4)。出土状況から、一度埋葬した遺体を骨になってから取り出し、壺形土器などに納めて再び埋葬する「再葬墓」と呼ばれる遺構だと考えられます。
このうち1号埋設土器は、水神平(すいじんびら)式と呼ばれる東海地方で作られた土器と同じ文様の特徴で、貝殻による綾杉条痕文などで装飾された、たいへん立派なものです(写真5)。また、再葬墓や周辺の土坑からは、大型の剥片も出土しています(写真6)。
11月は、調査区を南側へと拡張し、進入路の付替えを行いながら調査を進める予定です。
連絡先
森下宮原遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1  森下宮原遺跡全景(上から)
写真2  森下宮原遺跡全景(南から)
写真3  埋設土器と周辺の土坑
写真4  1・2号埋設土器 出土状況
写真5  1号埋設土器
写真6  埋設土器や周辺土坑から出土した大型剥片