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岩井山根B(いわいやまねびー)遺跡
令和3年9月 調査
吾妻郡東吾妻町岩井地内
令和3年7月1日~令和3年9月30日
弥生、奈良、平安、中世、近世
今月は、最終面であるローム上面まで(写真1)調査を行いました。1区では、弥生時代、古墳時代の竪穴建物、縄文時代の土坑を検出しました。13号竪穴建物の貯蔵穴(写真2)からは、S字状口縁台付甕や高杯の脚部等が複数個体出土しました。また、ローム上面では、径約50cm、深さ約20cmの45号土坑(写真3)を検出しました。土坑内からは、高さ26cm、口縁部径約18cmの底部を欠いた深鉢が出土しました。2区では、西側の宅地跡の下から大治3年(1128)の浅間山の噴火に伴う軽石(As-Kk)が30cm以上堆積していた6号溝(写真4)や、その西側で7号溝を検出しました。6号溝では、底の大石の下から長さ17cn、幅4cm程の鉄製の鎌が出土しました。6号・7号溝とも、底面の幅は1m前後でわりと平坦であり、水が流れた痕跡も明瞭でなく、道の可能性も考えられます。また、3区で検出した2号溝や1区でAs-Kkが堆積していた3号・4号溝との関連性も検討する必要があると考えています。
岩井山根B遺跡発掘調査事務所 070-2655-7361