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箱島下寄居(はこしましもよりい)遺跡

令和3年8月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町箱島地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年8月31日
主な時代
縄文、古墳、中世、近世
遺跡の内容
8月は、2区の調査を行いました。2区も1区同様に6世紀初頭の榛名山噴火に伴う降下火山灰(Hr-FA)の堆積が確認でき、このHr-FA上面を1面、下面を2面、ローム上面を3面として調査を行いました。2区1面の調査では、円形の底面の周囲に幅約7~10㎝、深さ約5~7㎝ほどの溝が掘られ、底面は黄色の粘土で固めてありました(写真1)。桶を埋設するために掘られた土坑と考えられます。2区2面の調査では1区2面と同様に、Hr-FAで被覆された畠を検出しました。2区3面の調査では、縄文~古墳時代の土坑を検出しました(写真2)。
8月をもって調査は終了しました。
連絡先
箱島下寄居遺跡発掘調査事務所 09054901699
写真1 2区1面 桶の埋設用土坑
写真2 2区3面 縄文時代の土坑群