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森下宮原(もりしたみやばら)遺跡
令和3年7月 調査
利根郡昭和村森下地内
令和3年6月1日~令和3年12月31日
縄文~古代
先月に引き続いて5区の調査を進めていますが、複数の竪穴建物が検出され(写真1)、現状で確認できているだけでも30棟以上に上ります。遺構は5世紀後半(写真2~4)と8~10世紀頃の2時期に大別されますが、いずれも保存状態が良好で、遺物も多く出土しています。カマドの構造がよく分かる竪穴建物が多いのも、この遺跡の特徴です。
平安時代の9号竪穴建物では、カマドの煙道に石組みの天井が施されていたほか(写真5)、6号竪穴建物からは墨書土器が出土しました。須恵器杯の底部外面に、「富万呂(とみまろ)」という人名が書かれていました。(写真6)。
平安時代の9号竪穴建物では、カマドの煙道に石組みの天井が施されていたほか(写真5)、6号竪穴建物からは墨書土器が出土しました。須恵器杯の底部外面に、「富万呂(とみまろ)」という人名が書かれていました。(写真6)。
森下宮原遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848