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西上之宮 (にしかみのみや)遺跡

令和3年5月 調査
調査場所
伊勢崎市西上之宮町
調査期間
令和3年4月1日~令和4年3月31日
主な時代
古墳、奈良、平安、近世
遺跡の内容
5月の調査は、引き続き1号墳と1区西側の調査を行い、1区東側の調査も再開しました。
1号墳と1区東側で新たに調査を始めた6号墳では、円筒埴輪列が検出されました(写真1)。1号墳は、中世以降の利根川の洪水砂に覆われ、その後の畑造成で墳丘が削られました。その際に葺石や埴輪等も壊され、割られた舟形石棺の蓋が土坑に投げ込まれたと考えられます。今回の埴輪列の発見によって、1号墳は築造時には周囲に埴輪が並べられていたことが分かりました。
1区東側では、中世の遺構を調査し、掘立柱建物、井戸、土坑等が検出されました。特に井戸の中からは複数の板碑や木材、石製品が出土し、昨年度調査で検出した中世墳墓との関連が考えられます(写真2)。
西上之宮遺跡の調査は6月より中断し、東上之宮遺跡の調査を開始します。
連絡先
西上之宮遺跡・東上之宮遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1 6号墳円筒埴輪列
写真2 6号井戸遺物出土状況