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厚田中村(あつだなかむら)遺跡
令和3年5月 調査
吾妻郡東吾妻町厚田地内
令和3年4月~令和3年5月
弥生、古墳、奈良、平安、中世、近世
厚田中村遺跡は、吾妻川右岸の田中川と本田中沢によって形成された扇状地の上に立地しています。5月は、6区、10区の調査を行いました。両調査区とも、天明3年(1783)の浅間山噴火に伴う天明泥流で被災した水田や畑が検出されました(写真1)。6区では、南から北に流れる水路が確認されました。水路脇には護岸のためか、杭や横木が多数確認され、基部には大礫が設置されていました。2面は、天仁元年(1108)の浅間山噴火に伴う軽石(As-B)に覆われた水田が確認でき、大畔も検出しました(写真2)。10区では、1面の泥流に埋没した南北方向の畑や泥流被災後に復旧のため掘られた復旧坑群(写真3)の調査を行いました。畑の下面から中世の復旧坑や古墳時代と思われる掘立柱建物(写真4)を1棟を検出しました。
厚田中村遺跡発掘調査事務所 070-2655-7412