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西上之宮(にしかみのみや)遺跡・樋越薬師(ひごしやくし)遺跡

令和2年12月 調査
調査場所
伊勢崎市西上之宮町、玉村町樋越地内
調査期間
令和2年11月1日~令和3年3月31日
主な時代
古墳、奈良、平安、近世
遺跡の内容
西上之宮遺跡の12月の調査は、第1面と第2面を行いました。第1面では、近世の配石を検出しました。寛永通宝やカワラケ等が出土し、墓地の可能性があります(写真1)。第2面では、洪水に埋没した中世と考えられる畠を調査しました(写真2)。
樋越薬師遺跡は、玉村町No.727遺跡から遺跡名称が変更になりました。12月の調査は、天明3年(1783)の浅間山の噴火に伴い発生した泥流(天明泥流)と降下軽石As-Aの下から出土した畠等の調査を進めました(写真3)。8号畠からは裸足で歩いた足跡が確認されています(写真4)。また、畠の一角は墓地として利用されており、泥流が押し寄せた際に流された墓石が、墓地の周囲を巡る区画溝の中に落ち込んだ状態で出土しました(写真5・6)。
連絡先
西上之宮・樋越薬師遺跡発掘調査事務所 070-2815-3810
写真1 西上之宮遺跡 第1面・1号配石の調査状況
写真2 西上之宮遺跡 第2面・畠の確認状況
写真3 樋越薬師遺跡 第1面西側全景
写真4 樋越薬師遺跡 8号畠足跡
写真5 樋越薬師遺跡 1号墓地全景
写真6 樋越薬師遺跡 6号墓石出土状況