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下里見天神前(しもさとみてんじんまえ)遺跡
令和2年9月 調査
高崎市下里見町地内
令和2年7月1日~令和2年9月30日
縄文、古墳、奈良、平安、中世
本遺跡は、高崎市下里見町内に位置し、烏川と里見川の間に挟まれた水田地帯の中にあります。9月の調査では、8月に引き続き竪穴建物、古墳の調査の他、集落の南側のAs-B下水田等の調査を行いました。調査地内は、中央に東西に延びる溝によって北側を居住区域、南側を生産区域に分られていたようです。居住区域では、古墳時代前期・後期と平安時代の竪穴建物や土坑・ピットを検出し、他に縄文時代中期の竪穴建物を2棟調査しました(写真1)。南側の生産区域は、蛇行する里見川に向かって段状に水田が造成されていました(写真2)。また、市道を挟んだ北側の調査区では、3号古墳を発見しました(写真3)。古墳上面は宅地造成が行われ、駐車場側は1mほど削られていました。1段高い家屋側から古墳の石室や埴輪列が確認できましたが、上部は攪乱を受け埴輪列は基部だけが残っていました。周堀は北東部が弧状に確認でき、調査範囲外に延びています。周堀の中から、馬形埴輪・人物埴輪各1個体と他に朝顔形埴輪・円筒埴輪・須恵器などが出土しました(写真4)。なお、本調査は終了しました。
下里見天神前遺跡調査事務所 070-2655-7412