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南蛇井北原田(なんじゃいきたはらだ)遺跡

令和2年8月 調査
調査場所
富岡市中沢・南蛇井地内
調査期間
令和2年8月1日~令和2年10月31日
主な時代
古墳~平安
遺跡の内容
遺跡は、上信電鉄南蛇井駅から約500m北東側に位置し、鏑川左岸部の段丘平坦面上に所在します。調査地の南端部を中沢川が流れ下っています。8月より調査を開始し、古墳時代から平安時代にかけての集落が広がっていることが分かりました。遺跡地の土壌は、小石混じりの粘質土からなり、乾燥すると硬く締まり遺構確認や遺構の掘り下げ等の作業を難しくしています。今のところ竪穴建物が30棟ほど確認できています。調査を行った竪穴建物では、カマドは袖が長く、砂岩の割石を芯材として用い、建物の北側か東側に造りつけている場合が多いようです(写真3・4)。
連絡先
南蛇井北原田遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1  5号竪穴建物の遺物出土状況(北から)
写真2  3号竪穴建物のカマド(南から)