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多田山東(ただやまひがし)遺跡

令和2年6月 調査
調査場所
伊勢崎市赤堀今井町内
調査期間
令和2年4月1日~令和2年9月30日
主な時代
古墳・古代・中世
遺跡の内容
6月の調査は3区の東側の旧石器時代の調査(写真1)と4区の調査を行いました。旧石器時代の調査では暗色帯まで掘り下げを行い、石器等は出土しませんでした。4区の調査では、土坑、ピット、溝を発見しました(写真2)。これらの遺構は中世から近世にかけてのもので、中世以前のものは確認できませんでした。
調査区東側で発見した溝(写真3・4)は、幅約14mあり、平面的には3条の溝に見えますが、何度も造り変えたと思われる痕跡が断面で確認することができました。中でも中央の43号溝は深さが約4mあり、12世紀後半から13世紀前半の舶載青磁片が出土しています。この溝の痕跡を辿ると、遺跡北側で南流する粕川に行きつくことから、粕川から導水する灌漑用に造られたものと考えられます。
7月は4区の旧石器調査と5区の調査を行う予定です。
連絡先
多田山東遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真 1 旧石器調査風景(南から)
写真 2 4区全景(上が北)
写真 3 溝全景(北から)
写真 4 溝近景(北から)