事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
阿左美(あざみ)遺跡
令和2年5月 調査
みどり市笠懸町阿左美地内
令和2年4月1日~令和2年6月30日
縄文・平安・中世・近世
5月は、調査地北端にあたる5区南半と、6・7区の調査を行いました。
5区南半からは、縄文時代中期後半から後期前半にかけての大形の土坑(どこう)が30基以上検出されました。土坑は直径1~1.5m、深さ0.4~1.1m、底部付近が膨らむいわゆる袋状土坑(フラスコ状土坑)で、貯蔵穴として利用されたと考えられます(写真1)。
6・7区からは、縄文時代中期後半から後期前半にかけての竪穴建物(たてあなたてもの)とピット、中近世の溝やピットが検出されました。縄文時代の竪穴建物は2棟あり、そのうちの1棟は床面に平坦な石を敷いたいわゆる敷石竪穴建物(しきいしたてあなたてもの)でした(写真2)。また、中近世の溝は幅5m以上、深さ0.5~0.7mの大規模な溝でした。底面は平坦で水の流れた跡はありませんでした。屋敷を区画した溝と考えられます。
いずれの調査区においても、縄文時代の遺物包含層(いぶつほうがんそう)が厚く堆積し、縄文土器片が数多く出土しました。
6月は、1区の調査を行う予定です。
5区南半からは、縄文時代中期後半から後期前半にかけての大形の土坑(どこう)が30基以上検出されました。土坑は直径1~1.5m、深さ0.4~1.1m、底部付近が膨らむいわゆる袋状土坑(フラスコ状土坑)で、貯蔵穴として利用されたと考えられます(写真1)。
6・7区からは、縄文時代中期後半から後期前半にかけての竪穴建物(たてあなたてもの)とピット、中近世の溝やピットが検出されました。縄文時代の竪穴建物は2棟あり、そのうちの1棟は床面に平坦な石を敷いたいわゆる敷石竪穴建物(しきいしたてあなたてもの)でした(写真2)。また、中近世の溝は幅5m以上、深さ0.5~0.7mの大規模な溝でした。底面は平坦で水の流れた跡はありませんでした。屋敷を区画した溝と考えられます。
いずれの調査区においても、縄文時代の遺物包含層(いぶつほうがんそう)が厚く堆積し、縄文土器片が数多く出土しました。
6月は、1区の調査を行う予定です。
阿左美遺跡調査事務所 電話 070-2815-3900