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多田山東(ただやまひがし)遺跡

令和2年4月 調査
調査場所
伊勢崎市赤堀今井町地内
調査期間
令和2年4月1日~令和2年9月30日
主な時代
古墳・古代・中世
遺跡の内容
多田山東遺跡は昨年11月から調査を開始して、南側の1区から順次北東方向の5区に向けて調査を進めています。昨年度の調査では、1区と2区から竪穴建物67棟と掘立柱建物15棟が見つかりました。
4月からの調査では、2区から竪穴建物1棟と掘立柱建物3棟が確認されています。竪穴建物は1辺約4mの方形で、出土した遺物から奈良時代のものと考えられます。カマド周辺からは、カマド補強材として用いられた甕(かめ)が良好な状態で出土しました(写真1)。また、掘立柱建物の1棟は、柱穴を調べたところ、柱を据えるために土を突き固めた様子や柱の跡がはっきりとわかりました(写真2)。
3区では、天仁元年(1108年)の浅間山の噴火で堆積した軽石(As-B)の下から、平安時代の溝と水田が検出されました(写真3)。他に3区から4区にかけては、南北方向に走る江戸時代の溝も検出されています(写真4)。土地を区画するための溝と考えられます。
連絡先
多田山東遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真1 竪穴建物のカマド周辺の甕(かめ)
写真2 掘立柱建物の柱穴
写真3 平安時代の水田
写真4 江戸時代の溝