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発掘調査の最新情報

阿左美(あざみ)遺跡

令和2年4月 調査
調査場所
みどり市笠懸町阿左美地内
調査期間
令和2年4月1日~令和2年6月30日
主な時代
縄文時代、古代、中世
遺跡の内容
阿左美遺跡は、みどり市笠懸町阿左美地内、阿左美沼の南、茶臼山(ちゃうすやま)の北東の平地に位置しています。県道桐生伊勢崎線の拡幅工事に伴い、平成30年度から断続的に発掘調査されています。
隣接地の東武鉄道・旧阿左美駅舎内には、県指定史跡「阿左美縄文式文化住居跡」が保存されています。
遺跡の北端では、縄文時代と中近世の土坑(どこう)などが30基ほど確認されました(写真1)。そのうちの一つの土坑からは、縄文時代後期の土器がほぼ完全な形で出土しました(写真2)。また、縄文時代の土器・石器を多く含んだ厚い層(遺物包含層)が広範囲に認められます。
今後は、この遺物包含層(いぶつほうがんそう)を中心とした調査を行う予定です。
連絡先
阿左美遺跡調査事務所 電話 070-2815-3900
写真1 遺跡北端で確認された土坑群
写真2 縄文時代後期の土坑(どこう)