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前橋市0891(まえばししぜろはちきゅういち)遺跡

令和2年1月 調査
調査場所
前橋市粕川町深津地内
調査期間
令和2年1月1日~令和2年1月31日
調査原因
令和元年度(一)三夜沢国定停車場線社会資本総合整備(防災・安全)(交安・重点)事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳・平安・中近世
遺跡の内容
今回の調査は、昨年の7~8月の追加調査で、10~12区の3つの調査区を設定して調査を行いました。
各調査区では、天仁元年(1108)の浅間山の噴火で噴出したAs-BないしAs-Kk軽石の混じった土層と、粘性のある黒色土を遺構確認面とする2面の調査となりました。1面目では、ピット(10区)、水田・溝(11区)が、2面目では、溝(10区、11区)、ピット(11区)などが確認されました。
このうち、10区2面の7・9号溝は、確認面から1~1.5mほどの深さに掘り込まれていました。また、2面の溝の覆土やピットが確認された遺構面では、中世の五輪塔の火輪や陶磁器片が複数発見されました。さらに、11区南の2面では、砂質土で覆われた浅い溝が確認されました。この溝の覆土中には、古墳時代の榛名山の噴火に伴う火山灰が含まれていたと考えています。
連絡先
群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279-52-2511
写真1 11区調査風景(北から)
写真2 10区2面目調査区全景(北から)
写真3 11区1面目調査区全景(南から)
写真4 11区2面目調査区全景(南から)