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多田山東(ただやまひがし)遺跡

令和元年12月 調査
調査場所
伊勢崎市赤堀今井町内
調査期間
令和元年11月1日~令和2年3月31日
調査原因
令和元年度一般国道50号(前橋笠懸道路)建設事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
高崎河川国道事務所
主な時代
古墳・古代・中世
遺跡の内容
今月は、竪穴建物20棟、掘立柱建物12棟、ピット、土坑等の調査を実施しました。
調査した竪穴建物中で10号竪穴建物は、弥生時代後期の竪穴建物です。検出できたのは東側の床面の一部でしたが、一辺が3m以上のもので方形状の建物と推定できます。床面から出土した遺物は残存状況が良好でした(写真1)。2つの壺にはどちらも櫛描文の装飾がありました。これは、群馬県の弥生時代後期によく見られる樽式土器の特徴です。他には、壺型のミニチュア土器や、器台にのせられた状態の椀が出土しました(写真2)。
検出された竪穴建物の中で一番新しい時期は平安時代のものでした。このことから本遺跡では、弥生時代後期から平安時代にかけて継続して集落が形成されていたと思われます。
南側1区の古代の集落調査は終了しました(写真3・4)。来月から2区の調査を行います。
連絡先
多田山東遺跡調査事務所 090-2414-2561
写真1 10号竪穴建物遺物出土状況(北から)
写真2 10号竪穴建物遺物近接撮影
写真3 調査区全景(上空から)
写真4 調査区全景(南東から)