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発掘調査の最新情報

沼田(ぬまた)遺跡

令和元年12月 調査
調査場所
伊勢崎市北千木町地内
調査期間
令和元年11月1日~令和元年12月31日
調査原因
令和元年度伊勢崎深谷線単独道路改築事業に伴う発掘調査
委託者
伊勢崎土木事務所
主な時代
古墳・奈良・平安・中近世
遺跡の内容
本遺跡の発掘調査は、11月から実施されました。これまでに、平安時代の竪穴建物が14棟ほど発見されています。12月の発掘調査では、中世の掘立柱建物と近世の建物が発見されています。
掘立柱建物は、10棟ほど発見されました。建物の規模は、2間×2間のものが多く、遺物は出土しませんでしたが、覆土の特徴と、古代の遺構が埋没した後に建てられていることから、中世のものと考えられます。このほかに江戸時代の建物が2棟発見されています。江戸時代の建物は、礎石で柱を支える建物で、大きな礎石はすでに抜き取られていましたが、礎石を支える、玉石を用いた根石による地業の跡が発見されています。養蚕が盛んな地域に見られる、大きな建物であったと考えられます。沼田遺跡では、平安時代から近世に至るまでの、さまざまな時代の建物が発見されました。
連絡先
沼田遺跡調査事務所 070-4458-0366
写真1 作業状況全景 (南から)
写真2 掘立柱建物全景 (東から)
写真3 江戸時代建物礎石の根石(東から)
写真4 沼田遺跡全景(南から)