事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
桐生新町水路跡(きりゅうしんまちすいろあと)
令和元年12月 調査
桐生市本町地内
令和元年10月1日~令和元年12月31日
令和元年度主要地方道桐生田沼線社会資本総合整備(防災・安全)(無電柱化・重点)に伴う埋蔵文化財発掘調査
桐生土木事務所
中世・近世
本遺跡は、桐生市本町の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている範囲内で、市内の天満宮正面の本町通り西脇沿いに位置しています。本調査は、昭和時代の後半まで使用されていた水路遺構の調査をしており、今年で3年目となります。
今月は15ケ所の調査区のうち、残りの7ケ所を調査しました。そのうち2ケ所については、地下埋設物(水道管や光ケーブル)があったため、70cmほどの深さまでの調査となり、水路の石積みは確認できませんでした。その他の5ケ所では、水路遺構を確認することができました(写真1、2)。26区では、胴木と胴木を支える杭が残っていました(写真3)。今年度の水路内の調査では、古銭、瓦、陶磁器などが出土しました。レンガもいくつか出土しており、24区から出土したレンガには、「桐」をモチーフにした刻印(写真4)が押されていました。これは、明治時代の桐生煉瓦製造会社製であることを示しています。
調査中には、重要伝統的建造物群保存地区へ来られた観光客の方々や地元の小学生・中学生・高校生が発掘調査の様子を立ち止まって見学して行きました。
発掘調査は、12月末をもって終了しました。
今月は15ケ所の調査区のうち、残りの7ケ所を調査しました。そのうち2ケ所については、地下埋設物(水道管や光ケーブル)があったため、70cmほどの深さまでの調査となり、水路の石積みは確認できませんでした。その他の5ケ所では、水路遺構を確認することができました(写真1、2)。26区では、胴木と胴木を支える杭が残っていました(写真3)。今年度の水路内の調査では、古銭、瓦、陶磁器などが出土しました。レンガもいくつか出土しており、24区から出土したレンガには、「桐」をモチーフにした刻印(写真4)が押されていました。これは、明治時代の桐生煉瓦製造会社製であることを示しています。
調査中には、重要伝統的建造物群保存地区へ来られた観光客の方々や地元の小学生・中学生・高校生が発掘調査の様子を立ち止まって見学して行きました。
発掘調査は、12月末をもって終了しました。
桐生新町水路跡調査事務所 070-2815-3900