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安中市0201(あんなかしぜろにぜろいち)遺跡

令和元年11月 調査
調査場所
安中市下秋間地内
調査期間
令和元年9月1日~令和元年11月30日
調査原因
令和元年度西毛広域幹線道路整備に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県安中土木事務所
主な時代
古墳
遺跡の内容
 11月の調査では、1号古墳の石室解体調査と掘方調査を主に行いました。
 1号古墳の石室に使用されている石を解体しながら調査を行ったところ、玄室では最も大きな石は東側側壁に使用されていた石で、重さはおおよそ3t以上あることがわかりました。石材鑑定も行った結果、石室に使用されている石はすべて遺跡周辺で調達可能なものであることがわかりました。代表的なものは秋間石と呼ばれる凝灰岩です。
 1号古墳は、山の傾斜に石室を設置する空間を掘削しています。最も深い場所では深さが約1.5mにもなります。このとき掘り出した土や、周溝を掘削して出た土を使用して墳丘を造り上げたものと考えられます。
 安中市0201遺跡の調査は11月をもって終了しました。
連絡先
安中市0201遺跡調査事務所 070-2655-7412
写真1 1号古墳石室全景(南から)
写真2 1号古墳掘方全景(南から)