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発掘調査の最新情報
松谷松下2(まつやまつしもに)遺跡
令和元年11月 調査
吾妻郡東吾妻町松谷松下字久々戸地内
令和元年10月1日~令和元年11月30日
上信自動車道吾妻西バイパス建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
群馬県上信自動車道建設事務所
縄文・弥生・近世
11月の調査は、1区北側1・2面調査と東側2面調査を実施しました(写真1)。
北側第1調査面は、南側調査区に続く形でAs-A下層の畑と復旧坑を確認しました。調査区の北側にかけては現代の耕作が泥流層まで及んでおり遺構が検出されませんでした。第2調査面全体では、土坑39基、ピット65基、掘立柱建物2棟、柵列3条、堀2条などが確認されました(写真2)。10月の調査で確認されていた2条の堀は、調査区内全体で確認され、吾妻川の方向から南北に並走して、調査区の北側で東側にカーブする状況が分かりました。堀の深い掘り込み箇所では1.5m程を計り、堀に付随する思われる施設のピットが複数確認されました(写真3)。堀は東側の谷部分と南側の吾妻川によって区画される空間を利用しており、この空間の内側からは、掘立柱建物2棟や土坑・ピットが検出されました。1号掘立柱建物は、70cm程深さを測るピット構成され1間×3間の構成で確認されましたが、さらに調査区外側へ伸びる可能性があります(写真4)。1号掘立柱建物の中心付近には焼土が確認されましたが、それぞれの関係は分かりません。堀の覆土や掘立柱建物のピットなどからは遺物がほとんど検出されなかったため、それぞれの明確な時期は特定できませんでした。第2調査面の調査終了後、旧石器時代の確認を4m×4mのトレンチ調査で行いましたが、遺構・遺物は確認できませんでした。
調査は今月で終了しました。
北側第1調査面は、南側調査区に続く形でAs-A下層の畑と復旧坑を確認しました。調査区の北側にかけては現代の耕作が泥流層まで及んでおり遺構が検出されませんでした。第2調査面全体では、土坑39基、ピット65基、掘立柱建物2棟、柵列3条、堀2条などが確認されました(写真2)。10月の調査で確認されていた2条の堀は、調査区内全体で確認され、吾妻川の方向から南北に並走して、調査区の北側で東側にカーブする状況が分かりました。堀の深い掘り込み箇所では1.5m程を計り、堀に付随する思われる施設のピットが複数確認されました(写真3)。堀は東側の谷部分と南側の吾妻川によって区画される空間を利用しており、この空間の内側からは、掘立柱建物2棟や土坑・ピットが検出されました。1号掘立柱建物は、70cm程深さを測るピット構成され1間×3間の構成で確認されましたが、さらに調査区外側へ伸びる可能性があります(写真4)。1号掘立柱建物の中心付近には焼土が確認されましたが、それぞれの関係は分かりません。堀の覆土や掘立柱建物のピットなどからは遺物がほとんど検出されなかったため、それぞれの明確な時期は特定できませんでした。第2調査面の調査終了後、旧石器時代の確認を4m×4mのトレンチ調査で行いましたが、遺構・遺物は確認できませんでした。
調査は今月で終了しました。
松谷松下2遺跡調査事務所 090-2652-8848