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発掘調査の最新情報

陣谷(じんや)遺跡

令和元年11月 調査
調査場所
館林市楠町内
調査期間
令和元年9月1日~令和2年3月31日
調査原因
令和元年度山王赤生田線バイパス社会資本総合整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県館林土木事務所
主な時代
縄文・古墳・古代・中世
遺跡の内容
 11月の調査は3区南側の低地部遺物包含層(写真1)、4区南側の微高地の調査を実施しました。3区の調査では、長さ約14m、幅約4mの範囲から、縄文時代前期から後期にかけての土器片・石鏃、古墳時代から古代にかけての土師器・須恵器片、臼玉、土玉(写真2)、木杭等の多種多様な遺物が多量に出土しました。しかし、完形品はなく多くは小破片です。出土した層位の下層面には、水流痕跡のある砂層の堆積が確認されたことから自然流路と考えられ、周辺から廃棄されたものが経年により小破片化したと考えられます。
 4区南側の微高地からは、古墳時代の竪穴建物約30棟や溝、土坑、ピット等を確認しました。これまで10棟の竪穴建物を調査しましたが、大型の物は少なく、多くは一辺が約4~5mほどの方形で、北壁や西壁にカマドを設置しています(写真3)。また、竪穴建物の残存状態は良好ではありませんでした。
 12月の調査は4区の竪穴建物の調査を中心に行っていきます。
連絡先
陣谷遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真1 3区低地部遺物包含層作業状況
写真2 3区低地部遺物包含層土玉出土状況
写真3 17号竪穴建物全景(南から)
写真4 60号土坑高坏出土状況(東から)