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陣谷(じんや)遺跡

令和元年10月 調査
調査場所
館林市楠町内
調査期間
令和9月1日~令和2年3月31日
調査原因
令和元年度山王赤生田線バイパス社会資本総合整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県館林土木事務所
主な時代
縄文・古墳・古代・中世
遺跡の内容
 10月の調査は、9月に継続し3区のシルト層、4区のローム台地と谷地形の調査を行いました。3区の遺物集中箇所では、土師器の坏や甕、壺が多数出土しました(写真1)。坏はほぼ完全な形をしたものが多く、中から臼玉が数点出土した坏もありました。並べて置かれた状態で出土しました。この出土状態から祭祀遺構の可能性が考えられます。
 4区南側(写真2)では、ローム台地から北東方向へ続く谷地形の斜面部分で、古墳時代の竪穴建物を2棟確認しました。9号竪穴建物は、一辺が約4mの方形に掘りこまれ、カマドが北壁に設置されていました(写真3)。このカマドでは、甕を支えるための支脚と、袖の構築材として、土師器甕を再利用していました(写真4)。11月以降も調査を継続していきます。
連絡先
陣谷遺跡調査事務所 090-2414-2561
写真1 3区1号遺物遺物出土状況(北西から)
写真2 4区南側全景(南から)
写真3 9号竪穴建物全景(南から)
写真4 9号竪穴建物カマド全景(南から)