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発掘調査の最新情報

植栗中原(うえぐりなかはら)遺跡

令和元年10月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字植栗地内
調査期間
令和元年10月1日~令和元年12月28日
調査原因
令和元年度一般県道植栗伊勢線 道路改築事業に伴う発掘調査
委託者
中之条土木事務所
主な時代
古墳・奈良・平安
遺跡の内容
 本遺跡は、対岸の中之条盆地を吾妻川右岸の断崖から北に臨む段丘上に位置します。標高347mで、吾妻川との比高は25mほどです。
 10月から調査を開始し、現在は3つの調査区の表土掘削を進めています。1区は調査第1面目の調査面で、掘建柱建物や柵列、土坑などが発見されました。多くは中近世の所産と考えられます。また、榛名山の噴火で降下したと考えられる火山灰が堆積した、径10mで巡る溝状の遺構が見つかりました。これは、古墳の周溝ではないかと考えられます。
 2区東の調査区では、焼土を伴う1辺2mほどの方形の土坑や巾2.5mほどの規模の溝が発見されています。
 10月18日には、地元太田小学校の6年生が遺跡を見学しました。遺構や土器の実物に触れられて感動したという感想を寄せてくれています。
連絡先
尾坂遺跡調査事務所 070-4458-0363
写真1 1区調査第1面目全景(東から)
写真2 太田小学校6年生の見学状況