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発掘調査の最新情報

桐生新町水路跡(きりゅうしんまちすいろあと)

令和元年10月 調査
調査場所
桐生市本町地内
調査期間
令和元年10月1日~令和元年12月31日
調査原因
令和元年度主要地方道桐生田沼線社会資本総合整備(防災・安全)(無電柱化・重点)に伴う埋蔵文化財発掘調査
委託者
桐生土木事務所
主な時代
中世・近世
遺跡の内容
 本遺跡は、桐生市本町の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている範囲内で、市内の天満宮正面の本町通り西脇沿いに位置しています。本調査は、昭和時代の後半まで使用されていた水路遺構の調査をしており、今年で3年目となります。今年度の調査も水路遺構東面の石積の残存状況の確認を行っています。調査箇所は計15か所です。
 今月は調査範囲である15か所のうち、21・22区の2か所を調査しました。2か所とも調査箇所において石積の水路遺構を確認することができました。21区では水路を渡るための石橋が9枚出土しました。石材は、御影石製8枚、コンクリート製1枚でした(写真1)(写真2)。また、21区北隅では、西面側壁の石積も検出されました。さらに、21区東側の側壁石積は4段目まで確認でき、水路の最下部に敷設する胴木や木杭の痕跡も確認することができました(写真3)。水路の石積は度重なる改修工事により、自然石による石積の箇所もあれば、御影石を使用している箇所もあることがこれまでの調査で判明しています。21・22区の調査も、石積の写真撮影、測量(写真4)など調査終了後、埋め戻しを行いました。
 11月は、南側の調査箇所に着手していく予定です。
連絡先
連絡先 桐生新町水路跡調査事務所 070-2815-3900
写真1 21区石橋検出状況(北から)
写真2 21区石橋撤去作業風景(北西から)
写真3 21区木杭検出状況(南から)
写真4 22区石積測量風景(北西から)