事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
安中市0201(あんなかしぜろにぜろいち)遺跡
令和元年10月 調査
安中市下秋間地内
令和元年9月1日~令和元年11月30日
令和元年度西毛広域幹線道路整備に伴う埋蔵文化財の発掘調査
群馬県安中土木事務所
古墳
10月の調査では1号古墳の羨道・玄室部分の掘り下げ調査と、1号古墳北側で検出した近世の土坑の調査を主に行いました。
1号古墳の羨道・玄室は掘り下げるとともに石組みの様子がわかってきました。特に玄室部分については奥壁、側壁ともに凝灰岩を加工した石が使用されており、特に奥壁は横約180㎝、高さ約1mの1枚岩でほぼ占められています(写真1)。玄室の床面には直径3㎝前後の玉石が敷き詰められています。玄室での出土遺物は、須恵器の欠片、鉄鏃の一部等が少数出土しました。羨道部分の閉塞石は、直径10cm前後の河原石で高さ50㎝程度積み上げられていました。閉塞石を除去すると床面には直径5㎝前後の川原石が敷き詰められていることが確認できました。羨道部での出土遺物は、須恵器の破片が少量出土しました。
1号古墳の北側では、近世の墓とみられる土坑が10基近く確認できたため調査を行っています。土坑は直径約1mの円形か、1辺約70㎝の方形で、深さは概ね1mです。釘が遺物として出土しているため、桶や木棺に入れられて埋葬されたと考えられますが、木質部はなくなっています。他の遺物としては人骨と冥銭とみられる古銭等が出土しています(写真2)。今後は古墳の周溝、石室掘方の調査、土坑の調査を行っていきます。
1号古墳の羨道・玄室は掘り下げるとともに石組みの様子がわかってきました。特に玄室部分については奥壁、側壁ともに凝灰岩を加工した石が使用されており、特に奥壁は横約180㎝、高さ約1mの1枚岩でほぼ占められています(写真1)。玄室の床面には直径3㎝前後の玉石が敷き詰められています。玄室での出土遺物は、須恵器の欠片、鉄鏃の一部等が少数出土しました。羨道部分の閉塞石は、直径10cm前後の河原石で高さ50㎝程度積み上げられていました。閉塞石を除去すると床面には直径5㎝前後の川原石が敷き詰められていることが確認できました。羨道部での出土遺物は、須恵器の破片が少量出土しました。
1号古墳の北側では、近世の墓とみられる土坑が10基近く確認できたため調査を行っています。土坑は直径約1mの円形か、1辺約70㎝の方形で、深さは概ね1mです。釘が遺物として出土しているため、桶や木棺に入れられて埋葬されたと考えられますが、木質部はなくなっています。他の遺物としては人骨と冥銭とみられる古銭等が出土しています(写真2)。今後は古墳の周溝、石室掘方の調査、土坑の調査を行っていきます。
安中市0201遺跡調査事務所 070-2655-7412