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棚下込山(たなしたこみやま)遺跡
令和元年9月 調査
渋川市赤城町棚下他内
令和元年8月1日~令和元年10月31日
一般国道綾戸バイパス建設事業に伴う埋蔵文化財調査
国土交通省
縄文・古墳
9月の調査は、調査区北側で第2調査面(縄文時代前期~中期)の調査を実施しました(写真1)。調査区南側でHr-FP(6世紀中頃に榛名山の噴火活動により噴出し堆積した軽石)下の黒色土層の調査を実施しました。第2調査面の調査では、包含層中から縄文時代前期中葉から中期後葉の土器や石器類が多く出土しました(写真2)。出土状況は7月調査時と同様、縄文土器は小破片が多く、石器は打製石斧や磨製石斧(写真3)のほかに剥片などが発見されました。土坑は10基ほど確認されましたが、遺物が少なく、性格も不明です。調査区南側は、北側と同じく後世の削平によって、ロームまで削平されていました。削平を免れた南端部では、HA-FP軽石によって埋没した流路が確認されました(写真4)。土層断面からは、Hr-FP埋没後も何度も出水のあった痕跡が確認できました。調査区南側第1調査面の調査終了後、第2調査面の確認をしましたが、遺構・遺物などは確認できませんでした。調査区北側では、旧石器の調査を来月から行う予定です。
棚下込山遺跡調査事務所 090-5490-1699