事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
陣谷(じんや)遺跡
令和元年9月 調査
館林市楠町地内
令和元年9月1日~令和2年3月31日
令和元年度山王赤生田線バイパス社会資本総合整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
群馬県館林土木事務所
縄文・古墳・古代・中世
陣谷遺跡は、東北自動車道館林インターの北方約2km、利根川と渡良瀬川に挟まれた邑楽・館林台地の北端部に位置します。平成29・30年度の調査では、調査対象地の北側1・2・3区を調査し、古墳時代から古代の遺構・遺物を調査実施しました。今年度は、昨年度の3区の調査を継続し、さらに南側4区の調査に着手しました。
9月は、3区では、昨年度調査した3号溝、ローム土と黒色土を版築した盛土状遺構、遺物集中箇所の調査を継続しています。
4区は、南側がローム台地で、北東側に向かい谷地形となっていました。ローム台地では竪穴建物を3棟確認しました。竪穴建物の時期は、いずれも古墳時代中頃のものでした。この3棟の建物跡はそれぞれが重複していました。カマドは西壁や北壁に設置されていました。7号竪穴建物のカマドは、燃焼部や袖部分が地山を削り出し構築されていました。これは、竪穴建物構築の掘削時に、ローム土をカマド部分だけ掘り残しました。これは、構築と同時にカマドの位置を決定していたことが分かります。谷地形では、中世の溝が台地との地形の傾斜変換点付近に、地形に沿う状態で構築されていました。10月も調査を継続します。
9月は、3区では、昨年度調査した3号溝、ローム土と黒色土を版築した盛土状遺構、遺物集中箇所の調査を継続しています。
4区は、南側がローム台地で、北東側に向かい谷地形となっていました。ローム台地では竪穴建物を3棟確認しました。竪穴建物の時期は、いずれも古墳時代中頃のものでした。この3棟の建物跡はそれぞれが重複していました。カマドは西壁や北壁に設置されていました。7号竪穴建物のカマドは、燃焼部や袖部分が地山を削り出し構築されていました。これは、竪穴建物構築の掘削時に、ローム土をカマド部分だけ掘り残しました。これは、構築と同時にカマドの位置を決定していたことが分かります。谷地形では、中世の溝が台地との地形の傾斜変換点付近に、地形に沿う状態で構築されていました。10月も調査を継続します。
陣谷遺跡調査事務所 090-2414-2561