事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
石畑(いしはた)遺跡
令和元年7月 調査
吾妻郡長野原町川原畑地内
令和元年7月16日~令和元年8月31日
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
縄文・弥生・近世
石畑遺跡は吾妻川左岸の中位段丘に位置します。標高は約520~545mで、河床からはおよそ45~65mの高低差があります。周辺には石畑Ⅰ岩陰や二社平遺跡が隣接しています。遺跡は小尾根を挟んで東西にA区・B区と設定し、A区はH29年度に調査が終了し今年度調査は西側のB区の調査を進めています。
今年度調査のB区は遺跡全体が急斜面地であり、端部にある狭小な緩斜面部分があります。この緩斜面と旧道部分の調査を行っています。どちらも重機による表土掘削作業が終了し、緩斜面部分では江戸時代の天明泥流堆積物とAs-A軽石が確認でき、その下から畑やヤックラ、石垣とそれに伴う道が検出されています。旧道部分では現代の道を作る際に削平を受けており、天明泥流堆積物は部分的に残っているのみでした。また、旧道部分の西端からは天明泥流以後に築かれた石垣を10m程確認しました。今後、遺構確認を続けていく予定です。
今年度調査のB区は遺跡全体が急斜面地であり、端部にある狭小な緩斜面部分があります。この緩斜面と旧道部分の調査を行っています。どちらも重機による表土掘削作業が終了し、緩斜面部分では江戸時代の天明泥流堆積物とAs-A軽石が確認でき、その下から畑やヤックラ、石垣とそれに伴う道が検出されています。旧道部分では現代の道を作る際に削平を受けており、天明泥流堆積物は部分的に残っているのみでした。また、旧道部分の西端からは天明泥流以後に築かれた石垣を10m程確認しました。今後、遺構確認を続けていく予定です。
石畑Ⅰ岩陰調査事務所 070-2815-3900