事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

川原湯勝沼(かわらゆかつぬま)遺跡

令和元年7月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町大字川原湯地内
調査期間
令和元年7月1日~令和元年9月30日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・平安・近世
遺跡の内容
川原湯勝沼遺跡は吾妻川右岸、不動大橋の真下に位置しています(写真1)。7月の調査ではE区北部の1面(近世)の調査を行いました。
E区北部1面は天明3年の浅間山噴火に伴う天明泥流に埋もれた畑が確認できました。ほとんどの畑は吾妻川と平行して東西方向、約45㎝間隔で畑の畝が続いていますが(写真2)、一部南北方向に約90㎝間隔で畝のある畑もありました(写真3)。また、角礫を積み上げたヤックラも5基確認できました(写真4)。遺跡の南側には岩盤の露出した崖があり、流入してきた礫を取り除きながら畑づくりをしてきたことがうかがえます。
連絡先
下湯原遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1 E区 調査区遠景(西から)
写真2 E区北西部 第1面調査風景空撮(東から)
写真3 E区北東部 第1面調査風景空撮(北東から)
写真4 E区 第1面ヤックラ調査風景空撮(北から)