事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
西宮(にしみや)遺跡
令和元年6月 調査
吾妻郡長野原町大字川原畑地内
平成31年4月1日~令和元年6月30日
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
縄文・近世
本遺跡は、吾妻川左岸の山麓緩斜面にあり、JR吾妻線の旧川原湯温泉駅から西へ約1km、旧国道145号および旧JR吾妻線沿いに位置しています。遺跡の標高は535~545mを測ります。
今月の調査は、11区では天明泥流に被災した道や家屋、石垣などが見つかった1面目(写真1)の調査面の下位に、砂礫の流入で埋もれた道や水田などの存在がわかり、第2面目として調査を行いました。12区の1面目では、天明泥流下の畑が広がり、調査区の中央に向かい地形の傾斜が見られ、その地形の微妙な起伏を利用し水路が作られていました(写真2)。水路の両脇に樹木が植えられ、泥流の流れ込んだ方向に倒伏していました。また、畑面には、災害復旧後の復旧坑群が掘り込まれていました。復旧坑群の末端部分で流水を収束させていて、暗渠排水の役目ももたせながら復旧作業が行われていることがわかりました。2面目の調査では、南北方向に走行する畠の続きを検出しました。13区の3面目では、ピットや土坑群を検出しました(写真3)。土坑群の中には検出面からの深さが1m以上の陥穴と思われる土坑も見つかりました(写真4)。
今月の調査は、11区では天明泥流に被災した道や家屋、石垣などが見つかった1面目(写真1)の調査面の下位に、砂礫の流入で埋もれた道や水田などの存在がわかり、第2面目として調査を行いました。12区の1面目では、天明泥流下の畑が広がり、調査区の中央に向かい地形の傾斜が見られ、その地形の微妙な起伏を利用し水路が作られていました(写真2)。水路の両脇に樹木が植えられ、泥流の流れ込んだ方向に倒伏していました。また、畑面には、災害復旧後の復旧坑群が掘り込まれていました。復旧坑群の末端部分で流水を収束させていて、暗渠排水の役目ももたせながら復旧作業が行われていることがわかりました。2面目の調査では、南北方向に走行する畠の続きを検出しました。13区の3面目では、ピットや土坑群を検出しました(写真3)。土坑群の中には検出面からの深さが1m以上の陥穴と思われる土坑も見つかりました(写真4)。
西宮遺跡調査事務所 090-5411-8578