事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
根小屋城跡(ねごやじょうあと)
平成31年4月 調査
吾妻郡東吾妻町大字三島地内
平成30年4月1日~平成31年6月30日
平成31年度上信自動車道吾妻西バイパス建設事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
群馬県上信自動車道建設事務所
中世、近世
根小屋城は、東吾妻町三島の根古屋地区にあった中世の城跡です。城は集落の西にある標高488m前後の山の尾根に沿って築かれていました。城の東部分を調査した昨年度に引き続き、今年度は北部分の斜面地を調査します。
4月は、北西部の斜面を調査しました。ここは、尾根上の平坦地から斜面の裾まで、竪堀があったと推定されています。竪堀とは、山の斜面を縦に仕切り、敵の横方向の移動を阻止するためのものです。竪堀の裾部分と思われる溝状の掘り込みは、幅約6m、地表面からの深さは約1.6mありました。今後も竪堀の調査を継続していきます。また、斜面下には、平坦な面が設けられていました。この面は、礫をしきつめて平坦面を構成した可能性があります。礫は径30mm~70mmの角礫で、斜面に堆積していたものを集めたものでした。この平坦面からは遺構は確認できませんでした。斜面の裾部分では、近世以降の道路と考えられる石敷き面を確認しました。
4月は、北西部の斜面を調査しました。ここは、尾根上の平坦地から斜面の裾まで、竪堀があったと推定されています。竪堀とは、山の斜面を縦に仕切り、敵の横方向の移動を阻止するためのものです。竪堀の裾部分と思われる溝状の掘り込みは、幅約6m、地表面からの深さは約1.6mありました。今後も竪堀の調査を継続していきます。また、斜面下には、平坦な面が設けられていました。この面は、礫をしきつめて平坦面を構成した可能性があります。礫は径30mm~70mmの角礫で、斜面に堆積していたものを集めたものでした。この平坦面からは遺構は確認できませんでした。斜面の裾部分では、近世以降の道路と考えられる石敷き面を確認しました。
根小屋城跡調査事務所 090-2414-2561