事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

綿貫41遺跡、岩鼻47-1遺跡、岩鼻47-3遺跡、47A03遺跡(岩鼻村４号墳)、47H03遺跡は、それぞれ高崎市綿貫町と岩鼻町地内に所在し、烏川の支流である井野川の右岸、高崎台地上に立地します。４月は綿貫41遺跡の13区の北半分、岩鼻47－３遺跡の南半分において調査を行いました。その結果、綿貫41遺跡では、溝６条、土坑18基検出されました。これらの遺構の中には、深さが約２mもある薬研堀の堀跡や、中世と推定される地下式土坑も発見されました。
岩鼻47－３遺跡では、４～５世紀の竪穴建物４棟、古代から近世にかけての溝10条、土坑３基、多数の礫や石臼・石鉢が廃棄された井戸1基などを調査しました。また、調査区域外の東側に中心が考えられる環状の溝からは、多数の円筒埴輪の破片が出土しました。このことから、古墳の周溝とも考えられます。
綿貫41遺跡の発掘調査は北半分が完了したため、重機による埋め戻し作業を行いました。５月も引き続き、発掘調査を行う予定です。